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フルサイズ4/4です。こちらでは大まかな概要と修理箇所や状態、弾き心地などについて書いていこうと思います。
16世紀クレモナの名工 アンドレア・アマーティが手掛けフランスのカトリーヌ・ド・メディチがシャルル9世へ送った装飾ヴァイオリンの完全な複製です。19世紀のクレモナで製作、美しい絵画と金により装飾されています。
音大生時代に趣味の古典演奏用にロンドンで一目惚れし購入したバイオリンで、当時の日本円で150万円程、オールドイタリーとしては破格で入手することができ大切に愛用していました。
このヴァイオリンのモデルや設計について語ってしまうとかなり長くなってしまうと思いますので、そのあたりは文頭にリンクされた紹介ホームページをご覧になって下さればと思います。
●楽器の状態は?
管理され大切に使われた極良品で、ニスには艶々とまるで餡をかけたような鏡面光沢があります。
近代に作られた多くの複製を含め、このヴァイオリンのような完全な状態で図柄の残った個体は世界に数えるほどしか存在していません。
横板ネック付け根の肩の部分やテールピン周辺は摩耗が激しく下絵が透けている状態ながら、判読可能な状態で飾り文字で刻まれた”PIETATE ET JUSTICIA”の一文が確認できます。
弦代では参考になる状態で残っているものが非常に少ないため、最近にもごく稀に新作の復元作品として作られる時も摩耗し絵のすり切れた状態を再現して作られるのだとか。
古いペグ穴が埋められ継ぎネックされています。境界がわからないレベルの仕事です。
ペグボックス外壁の右側、E・G線のペグ穴との間にあるクラックは、それ自体がしっかりと修理され、なおかつ継ぎネックによって裏側より補強されています。
表板には古いクラックが確認できますが、表板裏側の大部分が埋め込みにより新しい素材に置き換え継がれており、様々な悪影響は解消されています。また美観を損なう状態で留め置かれている状態の悪いヴァイオリンではありませんので、違和感、汚感、色覚的な違和感も皆無です。
3年前にクレモナのシメオネ・モラッシ氏の工房にてペグ交換やバロックセットアップのメンテナンスを依頼した際、指板周りやナットが新しいものへ交換されています。(その際、貴重なオールドとして現存するCARLO IXのイミテーションバイオリンということで大変驚かれ、写真を何枚も撮られたことが印象に残っています。)
ペグは全く軋まず適度な重さで滑らかに回ります。駒にも工夫が凝らされており、弦を乗せる部分に骨の板がサンドイッチ構造に埋められ、弦が沈まないようになっています。材質から市販のものではないと一目でわかる駒で、きめ細かに磨かれた艶やかな外観にメープル独特の縦縞模様がびっしりと浮き出ています。
●音色
長い期間愛用してきましたので、ステージでのお仕事や知人の結婚式等舞台演奏の機会の非常に多かったヴァイオリンです。
このような外観のヴァイオリンですので、かなり楽器の扱いに慣れ見識深い方であっても二度見される事が多かったですね。
バロック時代の楽器ですので現代のものよりわずかにネックが短く作られていますから、ゲージの太い張りの強い弦を使用した場合でも普段よりテンションが緩めに感じると思います↓
具体的には持続音、特に低ポジションでのレガートに音ぶれが生じやすくなる印象ですが、反面音色の輪郭がより鋭利になり、雑音を抑えつつできる感情表現の幅が広くなっている印象です。このあたりはトレードオフの関係と思いますので、弦の種類やゲージ、調節可能な範囲で駒高を変えることで好みの状態にして頂ければいいのかなと感じています。
エレガントで情緒的なとにかく素晴らしい音色で、中規模の会場やホールであれば音響設備無しの環響でもオケ版のコンチェルトをこなせてしまうポテンシャルがあります。
ご覧になって下さっている方の中にもクラシック好きな方であればCD、youtube等でウ゛ィバルディやバッハ等、古典の名曲をピリオド楽器の甘く煌びやかな音色で楽しまれている方もいらっしゃると思います。
まさにあの特徴、伸びがあり残響豊かで渋みのあるシルバートーンといった心揺さぶられる音色を体感でき、
19世紀イタリアの楽器ということで駒はしっかり現代標準に照らしても平均的な高さがありますのではじめてバロック楽器を持つ方であっても感覚を掴みやすい一艇です。
●その他
イタリア帰りのバイオリンです。一週間前になりますが飛行機での移動が多かったですので、多少弦の軋みやピッチの不安定さが残っています。写真撮影時弦はピラストロ社のcordaを張っています。弦切れ等で不定期に交換することをご了承ください。
この度WIXというホームページ作成ツールにて写真掲載ページを設けてみました。
初めての試みであったため何分苦戦しまして、レイアウトや表示に問題があるようでしたらコメント・質問欄にて教えて下さると嬉しいです。
私のバイオリンをご検討下されば幸いに思います。
(2022年 5月 17日 19時 20分 追加)
リンクページ記載の詳細寸法の胴長を367mmと誤って記載しておりました。360mmの平均的フルサイズのバイオリンです。
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