・本品の来歴について 敗戦後の1945年8月30日、唯一航行可能な状態で生き残っていた戦艦である長門は、日本の完全な占領のために派遣され東京湾沿岸に上陸し駐屯を開始した米英海軍の海兵隊や米第三十一任務部隊の米海軍フリン大佐の接収部隊を始めとする隊員らによって星条旗が掲げられ、連合国軍に拿捕(鹵獲)されました。本品はその際、戦艦長門の占領任務に参加した隊員に記念で贈られた実物の接収証明書となります。この証明書は、Valentine C. Matlow (USMCR) 大佐に与えられたもので、下部には米海兵隊上陸部隊の司令官であった William T. Clement 海兵隊准将や東京湾進駐軍艦隊司令官の Oscar C. Badger 海軍中将の当時の直筆の署名が入っています。本体には富士山に龍や星条旗の柄の鷹などが描かれているのが特徴的で、こちらと同様の品が米国のThe National Navy SEAL Museum (ネイビーシールズミュージアム) や3枚目の画像にあるBattleship USS Iowa Museum (戦艦アイオワ記念艦) などに展示されています。